韓国の製菓メーカー・ヘテ(HAETAE)が日本のカルビー(Calbee)との業務提携より生産しているポテトチップス「ハニーバターチップ」が爆発的に人気を博している。|写真提供:ヘテ


ヘテ製菓が8月に発売したポテトチップス「ハニーバターチップ」が爆発的な人気を博している。


一般的に韓国の食品市場で新商品が発売される場合、月次売上が10億ウォン(約1億600万円)を超えたら“ヒット商品”になる。ところがハニーバターチップは発売3ヶ月で50億ウォン(約5億3千万円)の売上を達成した。
記録を更新し続けており、現在スーパーマーケット、ディスカウントストア、コンビニでは“品切れ大乱”ということばが出るくらい、ハニーバターチップを買えず店をあとにする消費者たちが増えている。ハニーバターチップの爆発的な人気は、急増した需要に比べ供給量の不足が理由だ。


ヘテ製菓は天安(チョナン)、光州(クァンジュ)、大邱(テグ)などに生産工場があるが、ハニーバターチップは日本のカルビー(Calbee)と提携して設立した江原道(カンウォンド) 文幕(ムンマク)工場のみで生産される。他の工場に施設を再設置することが厳しいため、現状では“フル稼働”が最善というのがヘテ関係者の説明。文幕工場はシフトを2交代から3交代に転換し、職員らは週末まで休まず生産に主力しているものの、需要に合わせるのは力不足だという。

ヘテ製菓のマーケッティング部長は「主な消費者層とデータ分析を通じて、塩辛い味が主流になっている既存の商品市場に、これまでにない甘くてユニークな味が話題となってSNSを中心に口コミが広まった」と述べつつ「今後マーケッティングとプロモーション活動をより積極的に展開し、年末まで売上100億ウォン(約10億6千万円)を達成することが目標」と期待感を示した。

 

歌手兼女優のソイは、ハニーバターチップに対して「この一袋で人生の希望をみた」と絶賛した。|本人のSNS

 

ネット上にはハニーバターチップと関連した芸能人たちのSNS写真、掲示板などの書き込みが溢れていて、さまざまな風説も見られている。卸屋が商品を引き抜いて“買占め・売惜しみ”という説、1個1500ウォン(約160円)のものを5個で5万ウォン(約5300円)に売っている説、工場に火事が発生して生産が中断しているという説までが出回っている。もちろん事実ではないことが殆どだが、それほどハニーバターチップに対する人気の高さがうかがえるところだ。


THE FACT JAPAN


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