故シン・ヘチョルさんの腸狭窄手術後、医療事故議論に巻き込まれているS病院(写真)が観光ホテルに変わる。|THE FACT DB

 

 故シン・ヘチョルさんの腸狭窄手術後、医療事故議論に巻き込まれているS病院が、観光ホテルに変わる見通しだ。


韓国メディア<毎日経済・スタートゥデイ>は12日午前、「S病院の敷地を購入したA氏が、ここを観光ホテルとして運営する計画」と報道。「S病院の本館と敷地が売られており、院長のK氏は賃貸契約で病院を営んできたことがわかった」と付け加えた。
A氏は先月18日に同建物を購入し、十日後は共有者全員持分・全部移転を申請して登記簿登録を終えた。不動産業界の関係者らはこの建物と敷地の時価が160億ウォン(約17億2千万円)くらいになると予想している。


これに先立ち、院長のK氏は今月8日に裁判所へ個人回生を申請した。彼はメディアとのインタビューで「シンさんの死亡事件以来、病院に来る患者が激減した。運営が厳しくなって25人いた医者も現在は7人しかいない。全体の負債は90億ウォン(約9億6千万円)にのぼる」と明かした。さらにK氏が建てた別館の入居者たちも、彼の破綻申請で保証金を返してもらえない可能性が高く、また違う被害者が発生する恐れがある。


故シン・ヘチョルさんは腹部の痛みを訴えながら10月17日にS病院で腸狭窄手術を受けた。しかし術後は回復ができず入退院を繰り返し、五日後には心停止となって意識不明状態となった。以後ソウル峨山病院に移され、腸内に発生した炎症を消去する手術を受けたが意識不明は継続し、27日午後8時19分、低酸素虚血性脳損傷で死亡した。
シンさんの遺族は故人の死因においてS病院の医療過失を主張しながらK氏を告訴。故人の遺体は国立科学捜査研究院に解剖を依頼。国立科学捜査院はシンさんの遺体から小腸と心膜で死亡原因と推定されている0.3㎝サイズの穿孔が発見されたと明らかにした。
警察はS病院と峨山病院の関係者ら、遺族、所属事務所の関係者などを召喚して聴取を行った。K氏は取調べで「過失はなかった」と容疑を否定している。
警察は韓国医者協会に医療過失の疑いに関する鑑定を依頼した。


THE FACT|パク・ソヨン記者

 

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