女優ハン・ヒョジュが出演した映画「セシボン」がネット上で叩かれている。|THE FACT DB


昨年5月、韓国社会を唖然とさせた“キム・ジフン一等兵事件”が再びイシュー化されている。約1年前の事件が再び水面上に浮上した理由は、映画「セシボン」の制作報告会が6日行われたからだ。もっと正確に言うと、その制作報告会を通じて女優ハン・ヒョジュが久しぶりに公の場に姿を現したからだ。ネット上では、ハン・ヒョジュと彼女が主演した同映画に対するバッシングが早くも殺到している模様だ。


“キム・ジフン一等兵事件”は、名門大学の学生であるキム・ジフン氏が軍服務中に自殺した事件をいう。士官から頻繁に叱責を受け、部隊内の練兵場を走る体罰を加えられた後、遺書を残して自殺したのだ。遺族はその士官を苛酷な行為の疑いで告訴したが、軍の検察は「精神的ストレスは認めるが、物理的な苛酷行為とは思えない」とし、起訴猶予を決定した。遺族は再び起訴申請を進めたが、高等軍事裁判所は遺族の申請を棄却した。


“キム・ジフン一等兵事件”は起訴猶予で結論が出た。問題は、その加害者とされた士官がハン・ヒョジュの実弟であることだった。軍服務中の苛酷行為で毎年多くの若者が自殺を選択しているのが今の韓国。それに対する国民の怒りも爆発直前にまで至った。こういう雰囲気で“キム・ジフン一等兵事件”の当事者が女優ハン・ヒョジュの弟ということが知られ、大衆の憤りの矛先が彼女に向けられた。


当時も彼女に対するバッシングが半端ではなかったが、今になってもその流れは変わっていないようだ。 
映画「セシボン」の制作報告会に関する記事の下には「見たくない」「大失敗の予感」「つぶれよ。こんな映画見るはずがないだろう」などの悪質な書き込みが相次いでいる。また、映画レビューにはまだ公開されてもいないのに、最低点数である1点が付けられている。


一部では、度を過ぎたネット民の言動を批判する声も上がっている。「本人のせいでもないのに家族であるだけで叩くのは前近代的な思考」として、悪質な攻撃をやめるべきだと自制を訴えている。


こういう動きにハン・ヒョジュ本人は今まで何の立場も見せなかった。どんな手を使ってもイメージダウンに繋がると、CM活動や女優本業に及ぼす影響を心配するようだが、彼女に対する魔女狩り的な雰囲気はなかなか収まらなさそうだ。


スポーツソウルジャパン|編集局


 

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