テレビでは観られなかった「第34会青龍映画賞」のエピソードを<スポーツソウルドットコム>がまとめてみた。|撮影:イ・ヒョギュン記者、ムン・ビョンヒ記者

 

[スポーツソウルドットコム|ソン・ジヨン記者] “女優さんと一緒に舞台に上がりたかったです!”
元祖イケメン俳優コンピであり、芸能界最高の仲良しを誇示するチョン・ウソン(40)とイ・ジェジョン(40)が、舞台に上がっては愉快なコメントで現場を沸かせた。授賞者として出席した二人は、つい本分を忘れてしまい、漫才のような話術を披露。これまで見たことのない二人の姿に観客らは視線を外せなかった。しかし、イ・ジョンジェとチョン・ウソンのそんな揺さぶり(?)にも動揺せず、舞台の裏で台本に集中しながら緊張の顔で立っているもう一人の女優がおり、その名は授賞式の司会を務める大物女優のキム・ヘス(43)だった。


22日午後、ソウル・回基洞(フェギ・ドン)にある平和の殿堂では、「第34界青龍映画賞」が華麗な幕を開けた。この映画祭はSBSとポータルサイトDAUMで生中継され、現場はもちろん視聴者らに生々しい空気を伝えた。しかしカメラが捉えなかった場面も多く、たくさんのエピソードも生み出した。授賞式だけに興味津々だった舞台の裏を、<スポーツソウルドットコム>がまとめてみた。

 

俳優リュ・スンリョンが22日午後、ソウル・回基洞(フェギ・ドン)にある平和の殿堂で開かれた「第34回青龍映画賞」で、レッドカーペットを歩きながら、ファンらに花を投げている。|ムン・ビョンヒ記者

 

★リュ・スンリョンのレッドカーペット、彼が“町のオバカさん”になった理由
普段はスマートなスーツ姿を披露する俳優のリュ・スンリョン(42)は、今年の「青龍映画賞」のレッドカーペットに、耳栓と手袋した姿で登場。現場にいる取材陣はもちろん、ファンらの目を疑わせた。普通レッドカーペットに登場する俳優らは、いつもかっこいいスーツで決めるものの、保温だけに気をつかった彼の衣装は、笑いを誘うに十分なものだった。
しかし、彼がこの日に敢えてコミックなコンセプトのコーデを選んだ理由は他にあった。長い時間を寒さに震えながら待ってくれたファンのためだった。リュ・スンリョンはレッドカーペットをゆっくりと歩きながら、温めておいた耳栓と手袋を渡す優しいファンサービスを披露した。そんな彼の心遣いに現場にいるファンたちは、熱く歓呼した。

 

女優キム・ヘスは今年の「青龍映画賞」で、期待を裏切らない破格的なドレス姿を披露。反面、授賞式の司会を務める時は、プロ顔負けの進行力をみせた。|ムン・ビョンヒ記者

 

★キム・ヘス、「ジョンジェ、君は語りなさい!私は台本を読むのだ」
「青龍映画賞」の司会を努めた女優のキム・ヘス(43)は、授賞式に先立って行われたレッドカーペットで、破格的なデザインのドレス姿で登場し、この日もっとも熱い視線を受けた。しかしそれよりも印象深かったのは、授賞式を仕切る彼女の情熱的な姿勢だった。
キム・ヘスは共同司会を務める俳優ユ・ジュンサンと一緒に、余裕のある表情としっかりとしたアナウンスで滑らかに授賞式をリードした。そしてその裏には彼女の骨折りが隠されていた。キム・ヘスはカメラが回るたび台本に集中、ユ・ジュンサンと相談するなど、情熱的な面貌をみせた。特に彼女は、みんなの関心が集まった“元祖イケメン俳優”イ・ジョンジェ&チョン・ウソンの授賞舞台でも一切目をくれなかった。彼女の視線はひたすら台本だけに固定、慎重ながらも笑いを誘った。

 

「第34回青龍映画賞」の祝歌舞台を飾ったピアニストランラン(左)とイン・スニ。|提供:スポーツ朝鮮

 

「第34回青龍映画賞」の祝歌舞台を披露したmiss A。|提供:スポーツ朝鮮

 

★役者たちの祭りではない、映画人たちの祭りとなる
「今日、この場の主人公は、映画を作るために後ろで黙々と力を注いでくださるスタッフの方々です。断言しますが、あなたたちがともにすることで、韓国映画の未来は明るいはずです」
授賞者として参加した俳優イ・ビョンホン(43)のすてきな声が、舞台上から響いていくと、客席から熱い拍手が送られ、スタッフらが集まっている後ろ席からの歓呼の声はさらに熱く盛り上がった。
2時間に及んで華麗に行われた映画祭はその言葉通り、黙々と玉の汗をかきながら多忙に働く彼らの労苦があったから可能なことだった。画面には映らなかったが、スーツやドレスの代わりに、ジーンズとスニーカーを履いて走り続けたスタッフらのおかげで、俳優たちはいっそう輝くことができた。
特に2部の祝歌舞台を飾ったランランと歌手イン・スニのステージを整理するスタッフらの面貌はすばらしいものだった。ステージが終わると、スタッフ6人はものすごい勢いで30秒も経たないうちにピアノをステージから降ろした。そんな仕事ぶりに司会のユ・ジュンサンは「すごいスピードでピアノを運んでくれましたね。カメラに映らなくて残念です。素晴らしかったです」と絶賛した。

 

公式的な行事が終わり、舞台に上がってトロフィーを手にして記念写真を取る栄光の顔たち。(左から)女優助演賞のラ・ミラン、男優主演賞のファン・ジョンミン、女優主演賞のハン・ヒョジュ、男優助演賞のイ・ジョンジェ。|提供:スポーツ朝鮮

 

★笑いが絶えなかった記念撮影
夜11時15分、「第34回青龍映画賞」はファン・ジョンミンとハン・ヒョジュンに主演賞トロフィーを、映画「ソウォン(願い)」チームに最優秀作品賞の栄光を与えながら、幕を閉じた。
俳優たちが受賞所感を述べた後、カメラと舞台照明は全て明りを消して、客席の観客らも会場を出ていった。その時舞台では、スタッフの声が響き、「受賞者の方は皆、舞台の上で記念撮影に参加してください!」
すると、男優主演賞を受賞したファン・ジョンミンから、男優助演賞のイ・ジョンジェ、女優助演賞のラ・ミラン、“映画祭の華”女優主演賞のハン・ヒョジュまで、この日の主人公たちが集まり、華やかな場面を演出した。そんな中で嬉しい気持ちを隠せなかったファン・ジョンミンは、トロフィーを手にしておかしなアクションをとり、笑いを誘った。

 

 

「第34回 青龍映画賞」受賞者及び受賞作リスト

★最優秀作品賞:「ソウォン」
★監督賞:ポン・ジュノ「スノーピアサー」
★男優主演賞:ファン・ジョンミン「新世界」
★女優主演賞:ハン・ヒョジュ「監視者たち」
★男優助演賞:イ・ジェンジェ「観相」
★女優助演賞:ラ・ミラン「ソウォン」
★新人男優賞:ヨ・ジング「ファイ:怪物を飲み込んだ子」
★新人女優賞:パク・ジス「マイラティマ」
★新人監督賞:キム・ビョンウ「ザ・テラー・ライブ」
★最多観客賞:「7番部屋の贈り物」
★脚本賞:チョ・ジュンフン、キム・ジヘ「ソウォン」
★撮影賞:チェ・ヨンファン「ベルリンファイル」
★技術賞:チョン・ソンジン「ミスターゴー」
★照明賞:キム・ソングァン「ベルリンファイル」
★音楽賞:モグ「ファイ:怪物を飲み込んだ子 」
★美術賞:アンドゥレ・ネクバシル 「スノーピアサー」
★チョンジョンウォン 短編映画賞:「ミジャ」
★チョンジョンウォン 人気スター賞:イ・ビョンホン、ソル・ギョング、コン・ヒョジン、キム・ミニ

 

 

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